- 自陣のゴール、ゴール付近の状況(主にDF)
- 相手のゴール、ゴール付近の状況(主にFW)
- ボールの位置
- 味方のポジションとスペース
- 相手のポジションとスペース
試合時間の大半を、直接ボールに関わっていない時間で占められているサッカーでは、直接ボールに関わる前に何を見るかによって、その後のプレーが、有効に働くか、否かが決定付けられる。例えば、どんなにタックルの技術が優れていたとしても、相手の位置を把握(マーキング)できていなければ、その技術を発揮する機会すらない。逆に、技術的には劣っていたとしても、相手の位置が把握できていればタックルをすることが可能になる。どちらが攻撃側の選手にとって嫌な相手かは明白であろう。要するに、必要な時に必要な場所にいなければ技術的にはゼロということと同意である。即ち、正しい状況を事前に認識する(見る)ことは、選手にとって、技術と同等か、それ以上に重要となる。では、実際に何を見るのか。
状況 | 見る | 考える | |
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【サッカー 戦術編 基本戦術の練習メニュー】より一部抜粋 | |||
基本 | 自分の近くにボールがない | ボール、自分の周囲の味方と相手選手の位置と動き | ボールがきたときにどうするかを考える(プレーを展開する方向など) |
攻撃 | 味方ボール | ボールとゴール、ゴール付近の状況 | シュートまでのイメージを持つ |
守備 | 相手ボール | ボールと相手の位置 | 相手の攻撃を予測し、どう対処するかを考える(ボールを奪いにいく、ディフェンスが揃うまでの時間を稼ぐなど) |